上海市の市街地を東西に結ぶ延安路にバス中規模輸送力システム(BRT)の建設が始まりバスストップ名が公開されたと東方網が伝えている。
報道によると、今回建設されるバス中規模輸送力システム(BRT)とは、閔行区の申昆路(滬青平公路)を起点とし、延安西路、延安中路、延安東路の中央分離帯寄りの一車線を使用して外灘ターミナルまでを結ぶ総延長17.5キロのバス専用レーンシステムとのことで、滬青平公路から外灘まで約1時間で結ぶ計画となっている。
途中25か所のバスストップが設けられる予定で、バスストップの間隔は約730米、各バスストップは乗降車専用エリアとして外部と隔離され、地下鉄同様に自動改札口が設けられて乗車券を購入して入場する形となるとのこと。
具体的には申昆路、呉宝路、航新路、航東路、外環路、虹井路、剣河路、虹梅路、虹許路、水城南路、婁山関路、凱旋路、定西路、番禺路、江蘇路、鎮寧路、華山路、常徳路、上海展覧中心、茂名北路、成都北路、黄陂北路、西蔵中路、河南中路、外灘の各バスストップが設置される。
現時点でこのBRTでは2種類の運行パターンが予定され、申昆路―外灘間に定員150人前後の18mサイズのハイブリッド車両を採用し最短4分間隔で運行するほか、区間車として申昆路―黄陂北路折り返し運用を行い、こちらには定員86人前後の12mサイズのバスを採用し約5分間隔で運行し、主要バスストップのみの快速運転を行う計画となっている。
関係者によると、この区間車を設けた理由として延安東路の河南路以東には専用レーンを設置することが現時点で不可能であり、渋滞が避けられないため、利用者の多い黄陂北路で一部のバスを折り返すことにしたとのこと。
このBRT建設及び開通に伴い、ルートが競合する公共バス25路線が影響を受ける予定で、三段階に分けそれぞれ廃止或いはBRTバスストップまでの路線に短縮、或いはルート変更などの調整が行われ、原則としてBRTが設置される区間のバス輸送はBRTに吸収される予定になっている。
このBRTの開通により上海の市街地におけるバス輸送体系が大幅に変更になるため、沿道住民や利用者は今後の変更に注意が必要となっている。
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