豫園・豫園商城の概要
豫園は旧城郭の後に16世紀に建設が始まった個人庭園で、豫園の「豫」は「愉」に通じる意味の文字で、すなわちこの豫園は「楽しい園」という意味。
豫園庭園の周りには多くの民芸品などを売る店が軒を並べるエリアがあり豫園商城と呼ばれ、一帯が観光空間と認識されており、季節問わず国内外からの観光客で賑わう場所となっている。
豫園・豫園商城の位置
豫園・豫園商城のある黄浦江の西側のこの一角はかつて日本からの倭寇の襲撃を防ぐために16世紀半ばに城郭が作られた場所で、環状になっており、東西南北に道が通り格子状に街が形成されてきた上海の旧市街地の中にあって特異なエリアとなっている。
環状道路の内側は上海城とよばれ、租界時代に外国人が沢山上海に住むような状況においてもこのエリアだけは中国人だけが住む地域であり、この地域の中心に豫園と豫園商城がある。
かつての城郭の周囲には高さは8メートルの城壁が設置され、その総延長5キロにも達していたが、民国時代の1912年に取り壊されてしまっため、現在の上海城の痕跡は人民路と中華路という通りが地図上で環状であることによって確認出来るのみである。
豫園・豫園商城の歴史
豫園は上海の潘允瑞という四川布政使(四川省長)を務めた役人がかつて刑部尚書(法務大臣)であった父親「潘恩」への孝行のために建設した個人の庭園と言われており、1559年に建設が始まり、18年後に完成したが残念ながらその時は肝心の父親は亡くなっていたとされる。
その後豫園庭園は清代初めに潘家の衰退とともに一時荒廃するが、1760年に上海の有力者達が再建に乗り出し、豫園は隣接する城隍廟の廟園となって名前も西園と改称された。
当時のこの西園は現在の湖心亭や豫園商城の大部分が含まれたと言われ、全体で現在の2倍の広さがあったと言われる。
その後園内で反映してきた商家達により各種の商業公会(商業組合)が生まれ、全部で21の公所(組合事務所)が設けられた。
この間1842年の阿片戦争以来、小刀会蜂起、太平天国の乱等の戦禍を被るものの、豫園一帯は従来からあった城隍廟の門前市と一体化して商業街として発展していったとされる。
1956年に西園の約半分が庭園として改修・整備され現在の豫園となり、その他の部分が豫園商城となり今に至っている。
豫園・豫園商城の観光
豫園そのものの見学は面積が狭いので駆け足で回れば30分程度で回ることもできるが、豫園はその狭い空間ながらも細部にわたって芸術品のように細かい工夫が多数織り込まれている庭園であり、出来ればじっくりと時間をとって一つ一つの風景を楽しみたい。
豫園商城の各お土産物屋での買い物や小吃店で中国ならではの点心をつまみ歩くのも楽しく、特に南翔饅頭店の小龍包は有名。
宝飾店やお土産店も多数あるが、ほとんど観光客相手のお店ばかりなので値札や言い値は必ずふっかけてあり、値札の価格で買ってはならず必ず値切らないと損をする。少なくとも値札の半値には値切れる。
交渉のコツはどうしても欲しいという素振りを見せずに希望の値段にならないなければ買わないという態度を取ること。
豫園商城を散策、湖心亭でお茶を飲み、豫園を観光、帰りがけに小龍包を食べるというコースなら、2~3時間は必要。
豫園・豫園商城の基本情報
中国語名称:豫園
英語名称:Yu Garden
創建:
国家ランク:AAA
主要建築物:
住所:上海市黄浦区安仁街128弄
電話:021-63260830
入園料:庭園:繁忙期40元 閑散期30元(豫園商城は特定時期を除き無料)
休園日:なし
開放時間:08:30~16:45(チケット販売は17:00まで)(豫園商城は特定時期を除き終日開放)
見学に必要な時間:2~3時間
公式サイト:http://www.yugarden.com.cn/
豫園・豫園商城への交通アクセス・行き方
軌道交通(地下鉄):
軌道交通10号線・14号線豫園駅 下車5分
(南京東路駅より2分、水城路駅より21分、虹橋火車站駅より33分)
公共路線バス:
タクシー:
上海駅から18分約23元
上海虹橋駅から31分約73元
上海南駅から26分約51元
世紀大道駅から11分約20元
上海浦東国際空港から41分約150元
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・静安寺(軌道交通2号線・7号線静安寺駅)
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