上海で急速に発展してきている上海市の軌道交通。地下鉄と総称されて呼ばれることが多いが全線地上を走る3号線5号線や郊外で地上を走る路線も含まれる。中国語でも地下鉄という意味の「地鉄」もしくは日本語と同じ「軌道交通」と称している。上海の軌道交通の歴史は浅く、一番古い1号線が開通したのは1995年4月であるがその後15年余りで急速な拡大を果たした。
2021年末までに1号線から22号線まで19本の軌道交通路線とリニア線が開通しており(19・20・21号線は未開通)、上海市内を4号線が環状に囲み、その中を東西南北の十字状に貫く路線などが敷かれ、さらに放射状に郊外への路線や東西で南北に縦貫する路線などネットワークが急速に拡大している。
2023年末までに総延長800㎞を超え831㎞(鉄道線802㎞+リニア線29㎞)に達し、駅も508駅(一般線506駅+リニア2駅:連絡駅は路線ごとに重複カウント)が開業し、そのうち乗換駅は83駅となっている。
利用客数も急速に増えていて、コロナの前の2019年には1日の利用客数は1329万人に達しており、朝夕のラッシュ時の利用には相当の覚悟が必要で一部の駅では駅への入場制限が行われているケースもある。
車両は従来はドイツ製、フランス製の車両が主流だったが国産化への移行が進んでおり、長春軌道客車や南京浦鎮車両などの採用が進んでいる。
多くの路線で6両編成の大型車両が使われているが、路線需要に合わせて中型車両や3~8両の編成が使われている。
現在も上海市内や郊外の至る所で延長・新設のが建設工事が行われており、今後は2029年までに400㎞を超える建設計画が提示されていて総延長1200kmに達する予定となっている。
上海軌道交通1号線(富錦路駅~上海火車站駅~人民広場駅~徐家匯駅~莘庄駅)
上海軌道交通2号線(徐涇東駅~中山公園駅~人民広場駅~世紀大道駅~浦東国際機場駅)
上海軌道交通3号線(江楊北路駅~上海火車站駅~中山公園駅~上海南站駅)
上海軌道交通4号線(宜山路駅~世紀大道駅~上海火車站駅~中山公園駅~宜山路)
上海軌道交通7号線(花木路駅~龍陽路駅~静安寺駅~美蘭湖駅)
上海軌道交通9号線(楊高中路駅~世紀大道駅~徐家匯駅~松江南站駅)
上海軌道交通10号線(基隆路駅~新江湾城駅~新天地駅~航中路駅・虹橋火車站駅)
上海軌道交通11号線(迪士尼駅~徐家匯駅~嘉定北駅・花橋駅)
上海軌道交通12号線(金海路駅~国際客運中心駅~漢中路駅~七莘路駅)
上海軌道交通14号線(封浜駅~静安寺駅~大世界駅~陸家嘴駅~桂橋路駅)
上海軌道交通15号線(顧村公園駅~上海西站駅~婁山関路駅~上海南站駅~紫竹高新区駅)
上海軌道交通16号線(龍陽路駅~羅山路駅~恵南駅~滴水湖駅)
上海軌道交通18号線(長江南路駅~龍陽路駅~御橋駅~周浦駅~航頭駅)
・上海公共交通カード
・上海都市旅遊カード
・上海地下鉄の一日票・三日票(乗り放題チケット)
・上海リニアモータカー&地下鉄パス
・上海の空港
・上海市内のバス
・上海のタクシー
・上海のフェリー
・長距離バス(省市間バス)
◆上海の交通機関◆