上海市から北北西方向の江蘇省南通市を結ぶ滬蘇通鉄道が2020年7月1日に開通したと中国国家鉄道公式サイトが伝えている。
滬蘇通鉄道は上海市から江蘇省の蘇州市を経て長江を渡り南通市へ至る高規格鉄道で、総延長143㎞、最高時速200㎞の規格で設計されている鉄道。
中国国家の「八縦八横」計画の一部を担っており、北京・上海間を結ぶ第二の鉄道ルートともなっているとのこと。
上海虹橋駅(上海虹橋国際空港)及び上海駅から安亭西駅から北方向に分岐し、太倉南駅、太倉駅、常熟駅、張家港駅、南通西駅、趙甸駅へ至るルートで運行される。
南通西駅から分岐し南通駅へ乗り入れ直通する列車も運行され、上海からの所要時間はこれまでのバスによる移動時間3.5時間から1時間強と大幅に短縮されることになるとしている。
今後、滬蘇通鉄道は太倉駅以南で分岐し、浦東新区へ乗り入れるルートの建設も進められており、完成すると上海浦東国際空港から南通市へ乗り換えなしで列車での移動が可能になる見込みとなっている。