揚子江下流部にあたる上海周辺は江南地区ともよばれ、低地の湿地帯や水路の多い地域でもある。
こういった地域特徴の中で、古くから栄えた水郷の街が上海周辺に数多く残されており、今でも往時の風景そのままに人々が暮らす風景を見ることが出来る。
上海周辺の水郷古鎮は、境界を接する江蘇省及び浙江省に跨った地域に数多く点在しており、各古鎮それぞれに特徴のある風景が広がっている。
・七宝古鎮
上海市内に最も近い水郷古鎮。市街域にあるため規模は小さいが、昔の水郷風景を残した街並みは当時の風景を気軽に楽しめるスポットとなっている。
(軌道交通9号線七宝駅下車)
・朱家角鎮
上海から一番手軽に行ける水郷の一つで「小橋、流水、人家」が特徴といわれ、明・清代の街並みと現在に受け継がれる古鎮での人々の生活を垣間見る事ができる。
(普安路、上海南駅南広場、2号線徐涇東駅からバスで朱家角汽車站下車)
・楓涇古鎮
浙江省との境界に位置する水郷古鎮で、日本の昔懐かしい路地風景を彷彿させるような小道が印象的な街。
(新西南汽車(梅隴站)站・蓮花路地鉄站・金山北駅・朱涇汽車站からバスで楓涇牌楼站下車)
・新場古鎮
上海市中心部の東側に位置する古鎮で、どこまでも平坦な田園風景の中に置かれたオアシスのようなホッとする風景が残る。
・周庄古鎮
・同里古鎮
・西塘古鎮
古い佇まいを残しながら今も生活が息づく水郷の街で、比較的規模が小さく観光地ずれしていない。ひとりで訪ね水辺を探索しても寂しさを感じない賑わいと懐の深さを感じる水郷古鎮。
・烏鎮古鎮
烏鎮古鎮は京杭大運河を挟んで両岸に形成され、小ぶりな東柵区と規模の大きい西柵区に分かれている。西柵街はテーマパークと呼べるほど大規模で民宿が数多くあり宿泊も可能。東柵街はこじんまりした水郷古鎮の雰囲気で、短時間で雰囲気を楽しみたい人向け。